眠る狼/猫八太郎様
「天道なびき、これはなんだっ!!」
「九能ちゃんのセミヌード写真。あんたが、あかねや、おさげの女にやろうとしたことを再現しただけよ」
なびきは、しれっと言い放つ。
つい先ほどまで、九能帯刀は眠り続けていた。
まさに自業自得。
あかねや、おさげの女に飲ませようとした薬をあっさり飲まされて、こんこんと眠り続けていたのである。
黙っていればいい男、九能帯刀。
なびきは、ここぞとばかりに写真を撮りまくり、
果ては小太刀が乱馬に着せようとしていたコスプレ衣装を着せて撮影した写真を高く売りさばいた。
その写真は実によく売れた。それでも、なびきはなんだか面白くなかったのだ。
「起してあげたんだから感謝してよ。九能ちゃん」
「何を偉そうに」
「あら。じゃあ、もう一度眠らせてあげましょうか?」
挑戦的な彼女の様子に、流石にあかねが宥めに入る。
「お姉ちゃんも止めときなよ。九能先輩も起きてよかったじゃないですか」
それにしても…。先輩ってば『叩いても殴っても』起きなかったというのに、
お姉ちゃんってば、どうやって起こしたの?
「知りたい?」
「まあ」
「一体、何をした。天道なびき」
「まあ、教えてあげてもいいけど。高くつくわよ」
なびきは、自分の唇に人差し指をあてると、にやりと楽しそうに笑った。
猫八太郎様から、素敵な九能×なびき(なびき×九能?)SSを頂いてしまいました!
思わせぶりなラストにどきどきですv
この先なにかが起こりそうな二人の、最初の最初の一歩って感じですごく好きです。
猫八太郎様、ありがとうございました!
2009/03/01