べじわん様による天ラン

時はサイヤ人来襲前。
神様の神殿で修行をつけてもらえることになったのに、天津飯がいったいどこで修行しているのかわからずなかなか見つからなかったあのときくらいにしましょう。

山奥、小屋に居を構えて、餃子と二人で修行に励む天津飯、しかしさすがに盗賊ランチさん、とうとう天津飯の居場所を見つけて押しかけ女房しました。
しかし、いつでもどこでも餃子が一緒。なかなかふたりきりにすらなれません。

そんなあるときチャンスが!!
天津飯が修行で怪我をしました。外傷でたいしたことはないと天津飯は言いますが、餃子は山奥のある場所に生えている草をすると怪我によく効く塗り薬になることを知っていて(悟空か!)、それを採りにいきました。
邪魔な餃子もいないし、天津飯は怪我をしている。ここは女の子なランチさんの出番です。
で、ランチさん、手当てしたり包帯巻いたりあれこれするんですが、どうしてもがさつなので、やることなすこと裏目になります。
最初は迷惑がっていた天津飯も、彼女のあまりの一生懸命さと不器用さに、ふと笑いがこぼれてしまいます。

天津飯に笑われて泣きっ面に蜂のランチさんは、「もういいよ!」とか行ってそばを離れようとするのを、天津飯、無意識に手首をつかんで止めます。
そうすっと、その手首の細いこと、柔らかいこと。
今まで迷惑だ、困ったひとだ、という視点でしかみていなかったのに、今目の前にいる彼女には、何か別の感情がわきあがっているのを感じます。
天津飯、その感情が何かわかりません。<童貞だからw

天津飯に引き止められたランチさん、思わず怪我している天津飯の座っている足の上にまたがって座っちゃって「痛い痛い」とか言われてまた裏目になるといいよ。
でももう二人の間にできちゃったムードはそんなことでは壊れない。
ランチさんの髪の上から頭を抑えて、とうとう天津飯からチューしちゃいます。
チューされたら最後、ランチさんはもうその体勢のまま天津飯の上着だのズボンのチャックだの着々と脱がしていきます。
チューしながらガンガンに手で攻めます。

しばらくして、「ハッ」と我に返る天津飯。お、俺は一体何をやってるんだ!ってことで、急にランチさんを離します。
「いけない、こんなことをしては」
なんて(明治時代の女性か)言ってます。
ランチさん、天津飯に考える隙を与えちゃいけないと気づきます。このチャンスはとても脆い。
少しでも「理性」が「欲求」に勝ってしまうと天津飯はこの身体を離してしまいます。
そしてそうすれば二度目はないでしょう。
ってことで、ランチさん必死になります。もうもてるテクニックを全駆使します。

「いけない」とか言いつつでかいんです。固いんです。そりゃ攻めるしかありません。
しばらくすると天津飯もう何も言わなくなりました。ランチさんの攻めに合わせて息を漏らすようになりました。ヨシ!いける!
ランチさん、そのまま天津飯を誘導して合体へ持ち込みます。
合体したが最後、今度は天津飯が猛烈に攻めに入ります。
もう何も余計なことは考えていません。安心してランチさんも身体を委ねます。
そして・・・。

終わったあと。
天津飯、息切れして頬は赤くまだ余韻が充分にあります。
ランチさん、第2ラウンドもいけるんじゃないかとちょっと誘いをかけてみました。
ところが、そこで急に天津飯がガバチョと起き上がり、「い、いかん!俺としたことが・・・!!」急に後悔を始めました。
終わったあとの甘い言葉もなければ、第2ラウンドもなければ、後悔すらされてさすがのランチさんも内心傷つきます。
でも、そこはあえて天津飯の気持ちに立った励ましをすれば、彼の気も楽になるかと考えます。
そこで言ったせりふが「気持ちよかっただろ?気持ちいいってのは悪いことじゃねえんだ、天津飯。それが男ってもんだ。男ってのはいい女を前にして抱かないでいられるわけがないんだよ」
金髪ランチさん、基本的に、天津飯のことを考えて言ってるのですが完全に的外れです。逆効果です。
言われれば言われるほど自己嫌悪に陥る天津飯。
「お、俺はなんて未熟なんだ・・・!己の欲求に負けて・・・。くそ、修行が足らん!」そういうと、服をひっつかんで小屋を飛び出していってしまいました。

ちょうどそこに餃子が帰って来ました。「あれ〜?テンさんは?」
「しっ、知らねえよ、あんなトーヘンボク!」
なみだ目のランチさん、餃子に手近なものを投げつけるとやはり小屋を飛び出して、そのまましばらくこの小屋に帰ってきませんでした。
餃子は、その後気で天津飯の居場所を探しあて、「餃子、もっともっと厳しい修行をするぞ!」という言葉とともに、ふたりであらたな修行の場を求めて出発します・・・。


べじわん様が中村マコにくださったメールにさらりと書いていた天ラン馴れ初め話があまりにもツボだったもので「それはどういう経緯でそうなったんですか?何がどうなってそうなったんですか!?」と必死の形相で食いついてしまいました(笑)
そこでべじわんさんが「そんなに喜んでもらえるならもう少し突っ込んでシチュエーションを考えましょう」となんとも太っ腹な一言!そして書き上げて下さったのがコレ!
自分一人で楽しむにはあまりにも素敵過ぎたのでサイト掲載の許可を頂きましたvvv快くOKしてくださって本当にありがとうございます。
私が一番好きなのは「もういいよ!」とその場を去ろうとするランチさんの手を無意識につかむ天津飯のシーンです。「無意識に」というのがすごくいいです。ランチさんは自分が一方的に好き好き言ってるだけかな〜なんて思ってた相手、天津飯のいきなりのこの行動にきっとビックリしたんじゃないでしょうか。でもすっごく嬉しかったと思います。このシーンの、そういう甘酸っぱい感じがすごく好きなんです!
終わった後に「俺としたことが」と後悔する天津飯も「らしい」ですよね〜。きっと最初の何回かは、天津飯はこんな事ばっかり言ってたんでしょうね(笑)意外とできちゃった結婚タイプなのかもしれません。
あとね、細かいことで申し訳ないんですがラストあたりの「知らねえよ」と言ってるランチさんの目が「なみだ目」なのが可愛いなって思いました。「涙目」じゃなくて「なみだ目」。漢字の「涙」じゃなくてひらがなの「なみだ」を目にいっぱいためるランチさん。あんな感じにしてるけど乙女なんだなあってしみじみしちゃいましたv

べじわん様、本当にありがとうございましたv